- 訳 平山夢明
- 著
- 販売元/出版社 本の雑誌社
- 発売日 2009-01-15
書く小説も面白いけれども本人自身も面白いというと真っ先に思い浮かぶのが池上永一なのだが、平山夢明も同類だとは知らなかった。
もっとも、対談相手の吉野朔実の話の引き出し方がうまいというせいもあるかもしれないけれども、しかし、鬼畜でグロテスクなものばかりを書いている作家だとは思えないほど面白い上によくしゃべる。
パワフルというよりも、体の中になにか得体の知れない物が詰まっていて、それが一気に噴出しているかのようでもあるのだけれども、40歳を過ぎてようやく成人したと感じたという話など、なんだか身に包まされるような話だ。まあ自分の場合、未だに成人していないのだろうけれども。
全編、どこから読んでも面白いのだが、特に面白かったのが漫画に関する話で、対談相手が漫画家の吉野朔実だけあって、両方から実に面白くそして興味深い話が飛びだしてくる。
大友克洋は『AKIRA』よりも『童夢』のほうが凄いという話など、うんうんそうだよなあとうなずいてしまう反面、自分の中でどこが凄いと思ったのかうまく言語化出来なかった部分をあっさりと言語化してくれたりするのだ。
コメント
たまたまNetで平山先生の検索をしたら。
このSiteにたどりつきました。
http://www.book1st.net/blog/event_fair/event/
平山先生のサイン会が行われる、新宿のコクーンタワーBook Firstで、
よかったらど~ぞ。