- 著 米澤 穂信
- 販売元/出版社 東京創元社
- 発売日 2009-02
- 著 米澤 穂信
- 販売元/出版社 東京創元社
- 発売日 2009-03-05
前作のときはこんなことを書いていたのだが、そんなことすっかり忘れていたよ。
上下巻となったので下巻が出るまで待とうと思っていたのだけれども、そもそも積読本が多いので、わざわざ待とうとしなくっても下巻が出るまでに上巻を読むことなど出来ない状態だった。などということはどうでもいいことなのだけれども、今までは連作短編だったのに対して今回は長編。しかも作中における時間の流れは一年間という長丁場。
しかし、事件を解決しようとはしたがらない人物が探偵役でありながらどうやってこの長丁場を持たせるのかと思ったら、そう来たか。
もっとも、こちらの期待するところはやはり事件の謎などではなくって、小鳩くんと小山内さんがどのように成長していくのかもしくは成長しないのかというところにあるのである。
二人の恋愛物語が挿入されながらも、どこかしらぎこちないというか小山内さんは何やら暗躍しまくっていそうで、小鳩くんはというとやたらと推理しまくっているので、ひょっとしたらこのシリーズというのは名探偵とそのライバルの誕生の物語なのではないだろうかとおもいそうになってしまったが、さすがにそれは無理がありすぎるというか、本当にそうだったとしたらそれはそれで凄いのだけれども、さて、作者の言によれば次作で完結だ。いったいどういう地点に着地するのだろうか。
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