おとり捜査官 2 視覚

おとり捜査官 2 視覚 (朝日文庫)

  •  山田 正紀
  • 販売元/出版社 朝日新聞出版
  • 発売日 2009-04-07

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二作目は冒頭からSM的エロ描写、そして一転、電鋸での人体解体と飛ばしまくっているのだけれども、その後もまた凄い。
首都高サービスエリアの駐車場に暴走トラックが突っ込んで炎上、そしてその巻き添えをくらって重傷を負った男が、運ばれる救急車の中で救急隊員を惨殺するという派手さ。
そして首都高のあちらこちらでバラバラにされた人体が発見されるという展開。よくもまあここまでいろいろなものをぶち込んだといいたいのだが、過剰すぎてせっかくのトリックが霞んでしまっているのが残念。というかそもそもそんな謎が仕掛けられていたのかさえも気が付かなかった自分が悪いのかもしれないが、読み終えてしばらくして、仕掛けられたトリックの出来の良さにあらためて驚いたのである。
まあそれはともかくとして、派手な展開は最初だけではなく終盤までも持続し、次から次へと死体が発見されるシーンは圧巻だ。
前作では最後まで二転三転していたのに対して、今回はそれほどひっくり返らず、しかも犯人が誰なのか途中で想像出来てしまうのがちょっともったいない気もするのだが、これだけサービス満点であれば文句を言うのは間違いだろう。

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