来月の気になる本 2009/7

本を読んでも、それに対してなにか書こうという気力が衰えてきました。
思うように言葉が出てこないというのが大きな原因のひとつかもしれませんが、だったら無理してブログの更新を続けても今以上に駄文をまき散らすだけになるので、しばらく更新するのを止めることにしました。
しばらく停止といいながらも、このままフェードアウトしていく可能性が高いので、今回の記事が最後の記事となるかもしれません。
唯一心残りなのが、架空アンソロジーの第二段です。
『箱』がテーマということで、ジェイムズ・モロウの「おとなの聖書物語 第17話 ノアの箱舟」や、パンドラの箱絡みでジャック・ウィリアムスンの「組み合わされた手」を読むために『パンドラ効果』をネットで探したり、マシスンの「箱の中にあったのは?」は外せないよなあ、などと作品選択をしていたのですが、そのメモをうっかり消してしまったために、がっかりしてそれっきりになっています。
もっとも最初に『続編テーマ』のアンソロジーを考えたときは第二段など考えてもいなかったので、まあそれでもいいか。
『おとり捜査官(5)味覚』山田正紀 朝日文庫
『BLOOD OF ANGELS(原題)』マイケル・マーシャル villagebooks
『アナンシの血脈(上下)』ニール・ゲイマン 角川文庫
『村のエトランジェ』小沼丹 講談社文芸文庫
『一瞬の風になれ』佐藤多佳子 講談社文庫
『天岩屋戸の研究』田中啓文 講談社文庫
『ギヤマン壺の謎〈名探偵夢水清志郎事件ノート外伝〉』はやみねかおる 講談社文庫
『悲しき人形つかい』梶尾真治 光文社文庫
『とある飛空士への恋歌(2)』犬村小六 ガガガ文庫
『七度狐』大倉崇裕 創元推理文庫
『オランダ水牛の謎』松尾由美 創元推理文庫
『無限記憶』ロバート・チャールズ・ウィルスン 創元SF文庫
『軌道エレベーター』石原藤夫金子隆一 ハヤカワ文庫NF
『90億の神の御名』アーサー・C・クラーク ハヤカワ文庫SF
『アンブロークン・アロー 戦闘妖精・雪風』神林長平 早川書房
『歌の翼に』トマス・M・ディッシュ 国書刊行会
『都筑道夫の読ホリデイ 上・下』都筑道夫 フリースタイル
『函館水上警察』高城高 東京創元社
『七つ星の首斬人』藤岡真 東京創元社
山田正紀の<五感推理>シリーズもとうとう最終巻。復刊しなければなかなか手に取る機会がなかったシリーズだけあって、個人的にはいいタイミングで復刊してくれました。
最終巻といえばvillagebooksからはマイケル・マーシャルの『死影』シリーズの最後の巻が。といってもこのシリーズ読んでいないんだよなあ。
角川からはニール・ゲイマンの『アナンシの血脈』が文庫化。出た当時に読もうと思ってその厚さに怯んでしまったので、今回こそは読もう。
講談社文芸文庫から小沼丹の『村のエトランジェ』が出ます、仕方ないとはいえ講談社文芸文庫ってちょっと高いんだよなあ。
しかし、東京創元社が『黒いハンカチ』を出してくれなかったらならば、このさき一生、小沼丹の小説など読まなかっただろうということを考えると、一期一会という言葉が身にしみます。
東京創元社といえば、高城高と藤岡真の新作が久しぶりに出ます。特に高城高は約40年ぶりだから凄いよなあ。
光文社文庫からは梶尾真治の『悲しき人形つかい』が文庫化されるけれども、のびのびになっている『波に座る男たち』はいったいどうなったんだろう。
それに比べると当分でるわけはないだろうと思っていたロバート・チャールズ・ウィルスンの続編はあっさりと出る模様。
あっさりといえば完結したばかりの<雪風>シリーズの第三部も意外とあっさり登場。
国書刊行会からはいよいよディッシュのあれがラインナップに登場。
しかし、なんといっても一番の期待は、生誕80年記念ということでかなりのハードスケジュールとなった模様の『都筑道夫の読ホリデイ』。当初は半分ほどのセレクト集という話だったけれども、蓋を開けてみれば全部収録ということだからファンとしてはうれしいかぎりです。
むろん、7月にでなくっても文句をいわずに待ち続けます。
それではみなさん、再見。

コメント

  1. qumay より:

     ブログを続けていると疲れてしまう時期がありますよね。
     特にTakemanさんの場合、月曜から金曜まで毎日更新する、という縛りを自らに課していらっしゃるようで、なおさら精神的に大変だと思います。
     数ヵ月休まれるのも効果的だし、毎日更新にこだわるのをやめてみるのもひとつの手だと思います。
     いずれにしろ、再開される日を楽しみにしていますね。

  2. Takeman より:

    qumayさん、こんにちは。
    元来、怠け者なので縛りを作っておかないと更新しなくなっちゃうんですよ。
    なのでそれが負担になったというわけではないのですが、やはり文章に加齢臭が漂い始めたというか、偏屈になり始めたのがどうにも我慢できなくなったというところです。
    もっと謙虚な気持ちで文章を書くことが出来そうだったら再開するかもしれませんが、今のところは未定です。

  3. ユキノ より:

    いつも見ています。RSSにも登録しています(^_^)
    時間を置いて、帰って来たくれたらウレシイな。と思います。
    やっぱりブログの継続って難しいですよねー。

  4. Takeman より:

    ユキノさん、
    戻ってこれなかったら、ごめんなさい。

  5. 記述師 より:

    こんばんは。
    エントリを拝見して驚いているところです。
    ぜひぜひ、また戻ってきてください。
    ご無理をなさいませんように。

  6. Takeman より:

    記述師さん、こんにちは。
    申し訳ないですが、戻ってくるかどうかは判りません。

  7. おおぎょるたこ より:

     Takemanさん,お久しぶりです。
     ここしばし,引越しや何やかんやで,ブログともご無沙汰しておりましたが何ヶ月ぶりにパソコンをひらいてみたら…Takemanさんがしばしお休みされるとのことでびっくりしました。
     自分のことは棚に上げますが,やはりお寂しい。
     また,ぼちぼちと戻ってきてください。ディッシュが復刊されるなんてこともありますからね。

  8. Takeman より:

    おおぎょるたこさん、お久しぶりです。
    寂しいと言われると、戻ってこないと申し訳ない気もするんですが、今のところ何にも考えていません。
    いや、まあ、たまに何か書いてもいいかなあという気もしないわけでもないのですが、ディッシュの復刊とおっしゃられるのであれば、国書刊行会の未来の文学第三期『ジャック・ヴァンス短編集』が出るあたり、もしくは河出書房新社の奇想コレクション『たんぽぽ娘』が出るころとでも言っておきましょうか(^^;

  9. けんぞう より:

    ブログって読者が着き始めると・・
    楽しくもありますが、憂鬱になりますね。
    義務感ってやつがでてくるので、
    更新しないとって気持ちの方が強くなります。
    ゆっくり休んでみてくださいね。
    また訪問させて頂きます。

  10. Takeman より:

    けんぞうさん、始めまして。
    せっかくコメント頂いたのに、休止中ですいません。

  11. より:

    ああん、しばらくPC使えないせいで見れなかったんですけど
    ようやく見れるようになったら休止っすか
    寂しい限りです(´・ω・`)ショボーン
    新刊が出るといつもTakemanさんの感想を参考にしていました
    今までありがとうございます
    過去記事を読み漁ってきますw

  12. Takeman より:

    屍さん、お久しぶりです。
    すみません、もっかのところ再開未定の休止中なんです。

  13. M45 より:

    初コメですが、いつも今月の本を選ぶ際に参考にさせていただきました。
    ここを見ていたおかげで出会えた本も多く、大変感謝しております。
    また余裕が出来ましたら再開してください。今までありがとうございました。

  14. Takeman より:

    M45さん、はじめまして。
    拙文が少しは新たな本との出会いに役立っていたというのはうれしいですねえ。
    それにしても休止してもう一ヶ月以上経っているのですね。気付きませんでした。
    怠ける、ととことん怠ける性格なのだとあらためて実感しましたよ。

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