購書

マリオ・バルガス=リョサの『世界終末戦争』を買ってしまう。いったい、いつ読めばいいのだろうか。
森見登実彦の『美女と竹林』、大森望責任編集『書き下ろし日本SFコレクション NOVA3』を読み終えて、トマス・ピンチョンの『逆光』を読み始めるけれども、どうにも頭に入ってこない。年末であわただしいせいだろうなあと自分を正統化してジョン・フランクリン・バーディンの『悪魔に食われろ青尾蝿』を読み始める。
それにしても『NOVA3』は浅暮三文の「ギリシア小文字の誕生」の場違いさが素晴らしい。
あとは、瀬名秀明の「希望」を読んで、瀬名秀明の持つセンスオブワンダーがなんとなく理解出来たような気がする。わたしの希望するセンスオブワンダーとは全く異なるので好きにはなれないけれども、異質なものを読んだという驚きがあり、瀬名秀明が日本SFの一端を引っ張っていってくれるのならちょっとその先を見てみたいという気持ちになった。
そもそも『逆光』を読み始めるくらいならば、積読のままの山尾悠子の『歪み真珠』や津原泰水の『琉璃玉の耳輪』を先に手を付けておかなければいけないよなあ、何となくそう思う。
いろいろと読まなければいけない本の読む順番を考えていると、気が付いたら、エドマンド・クリスピンの『愛は血を流して横たわる』と太田忠司の『予告探偵―西郷家の謎』を買ってしまった。
今年もあとわずか。今のところの購買予定は、メビウス画・アレハンドロ・ホドロスキー原作の『L’INCAL アンカル』と筒井康隆の『ダンシング・ヴァニティ』と『東京創元社文庫解説総目録』だけ。書店で見かけることができれば、小沼丹の『銀色の鈴』も買うかも知れない。
『L’INCAL アンカル』は二十四年ぶりに一巻の続きを読むことが出来るので楽しみだ。

コメント

  1. shiorion より:

    コメントはお久しぶりです。
    瀬名秀明さん、そんなタイトルも書いてらっしゃったんですね。
    私は言うところのセンスオブワンダーにはまってしまって、随分著作は読んだのですが・・・これは初耳でした。
    またいろんな本ぜひお教えいただきたいです!

  2. Takeman より:

    瀬名秀明に関しては、公式サイトの「瀬名NEWS」http://news.senahideaki.com/をチェックされた方が手っ取り早いと思います。
    上記サイトにはまだ掲載されていませんが、ディーン・クーンツに関して、http://d.hatena.ne.jp/honyakumystery/20101221/1292858495 ここで熱く語っています。
    それから「希望」は『NOVA3』というアンソロジーに収録されている中編です。念のため。

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