コリイ・ドクトロウの新刊は文庫だと思っていたら文庫じゃなかったので驚いた。『マジック・キングダムで落ちぶれて』が出て以降、翻訳されなくなってしまったので『マジック・キングダムで落ちぶれて』の売れ行きが悪かったんだろうなあと思っていたからだ。確か、あまり面白くはなかったよ記憶があるよなあと思いつつ、自分の感想はどうだったのかと見直してみたらわりと好意的な感想だったので、大して意味はないんだけれどもちょっと自分を見直した。
国書刊行会の『ダールグレン』がやっぱり来月に延びてしまったので、コリイ・ドクトロウの『リトル・ブラザー』も読んでみてもいいかなという気持ちにもなった。しかし、『リトル・ブラザー』っていう題名からしてオーウェルの『一九八四年』のビッグ・ブラザーから来ているんだろうなあと思うと、オーウェルの『一九八四年』は実は未読なので、いいかげん読まないといけないなあと思うのだった。
先月と同様、今月も読んでみたいと思わせる新刊が少ないので積読本の消化に励みたいところだけれども、J・J・マリックのギデオンシリーズを二冊ほど古書で買ってしまったり、佐々木譲の『エトロフ発緊急電』をようやく読み始めたのでそれもなかなか難しそうだ。『エトロフ発緊急電』を読んだ後、『ストックホルムの密使』も続けざまに読もうかどうか迷っているところだが、またの機会に持ち越してしまうと多分いつ読むことができるかわからなくなりそうなので、続けざまに読むつもりだ。
コメント