『死んだ女は歩かない2 あくまで乙女』牧野修

続きが出るのか微妙なところだったけれども、何とか続きが出た。
作者のtwitterを見る限りでは、今作がかなり売れないと三作目は出せそうもないなどということが書かれていて、これは困った状態だ。
何しろ、今回はいよいよ物語の佳境に入って、一連の陰謀が少し明るみになり、ラスボスの存在があきらかになり、それとは別に、主人公を苦しめる別の人物というか存在が登場し、それでも作者は満足できないのか、主人公の死亡フラグまでも立つのだ。
前作はチーム戦だったのに比べると、今回は主人公のみが主に活躍してその分、主人公の超人さが際だってしまって主人公が負ける気配すらしないのが難点といえば難点かもしれないが、その代わり、圧倒的な強さという爽快感がある。もっとも、主人公を精神的なレベルで苦しめる宿敵が登場したりもするので、あなどれない。
今回も様々な能力を持った人物が登場するけれども、西条八十の「蝶」を口ずさむことで攻撃するおばさんには衝撃を受けた。
こんな詩を書いた西条八十も凄いが、この詩を利用した牧野修も凄いよなあ。

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