やはり星野之宣はJ・P・ホーガンの<巨人たちの星>シリーズをまとめてコミック化するようだ。
前巻の時に感じたペース配分どおり、二巻の途中から物語は『ガニメデの優しい巨人』の内容へと移っていくようだ。
生憎と僕はそれほどホーガン贔屓ではなかったので、<巨人たちの星>シリーズは『星を継ぐもの』しか読んでいない。なので『ガニメデの優しい巨人』へと話が移った今、星野之宣がどのくらい原作に忠実にコミック化しているのかはわからないのだが、『星を継ぐもの』と『ガニメデの優しい巨人』とをシームレスに繋げて区切り目を目立たせなくさせているところを考えると、<巨人たちの星>シリーズを一つの巨大な物語として繋げて再構成してコミック化しようとしていることはよくわかる。
しかしおどろいたのは、第9話「狂風世界」、第10話「恐竜パラドックス」における原作には無い追加理論の部分だ。こじつけといえばこじつけだけれども、読んでいてまったくといっていいほど違和感が無い。しかも『星を継ぐもの』における最大の謎に対しての結論もまだ保留状態で確定させてはいないところをみると、まだまだ隠し球を潜ませていそうで、次巻が楽しみである。
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