ランキング表を見ながら、既読作品をチェックしていくと、今回は去年よりもランクインした作品を読んでいなかった。
特に日本SFなんてベストテン中、2作しか読んでいない。まあ、横田順彌の『近代日本奇想小説史 明治篇』なんて12,600円もするのだから読みたくったっておいそれと読むこともできやしないのだが、ランクインしたってことは読んだ人がかなりいるというわけだ。それをいうならば、下巻の途中で止まったままの『ダールグレン』も7位に入っているわけで、読みきった人がかなりいるわけで、すごいよなあと思わざるをえない。僕はもう半分以上あきらめている。
この本で楽しみなのは、各社の隠し玉で、早川書房は日本人作家のラインナップがなかなか充実していて楽しみなんだけれども、過去に古橋秀之とか秋山瑞人とかラインナップに上げていてそのまま失速してしまった例があるからどうなのかな。それに比べると海外SFは文庫の方はさっぱりなんだけれども、新☆ハヤカワ・SF・シリーズは予定されている分は必ず出るらしいので楽しみにしておこう。
一方でラインナップは豪華なくせに予定通りは出ない国書刊行会は、ジャック・ヴァンスコレクションが一番の楽しみだけれども、稲生平太郎のあの本が復刊されるというのは驚き。
東京創元社では期待するのは、ロバート・チャールズ ウィルスンのあの作品。多分、期待するような方向には進まないような気がする。
結局日本SF全集の続きは一冊も出なかった出版芸術社だけれども、眉村卓の作品が何冊か出るのが楽しみ。東京創元社から出る予定の『引き潮のとき』も含めて読みがいがありそうだね。
『SFが読みたい! 2012年版』SFマガジン編集部

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