来月の気になる本 2012/9

『オーディンの鴉』福田和代 朝日文庫
『フェッセンデンの宇宙』エドモンド・ハミルトン 河出文庫
『小鳥を愛した容疑者』大倉崇裕 講談社文庫
『丸太町ルヴォワール』円居挽 講談社文庫
『少女たちの羅針盤』水生大海 光文社文庫
『廃墟建築士』三崎亜記 集英社文庫
『家鳴り』篠田節子 集英社文庫
『とある飛空士への誓約 (1)』犬村小六 ガガガ文庫
『爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック』津原泰水 新潮文庫
『継母礼讃』マリオ・バルガス=リョサ 中公文庫
『昔には帰れない』R・A・ラファティ ハヤカワ文庫SF
『去年はいい年になるだろう(上)(下)』山本弘 PHP文芸文庫
『伏 贋作・里見八犬伝』桜庭一樹 文春文庫
『刺のある樹 仁木兄妹の事件簿』仁木悦子 ポプラ文庫ピュアフル
『BEATLESS』長谷敏司 角川書店
さて、来月は珍しく読みたいと思う本が少ない。
積読状態の本を消化するのに持って来いの月と言えそうなのだが、過去の経験では、なんだかんだいって古書を買ったり、普段なら手に取りそうもない本を買ったりすることになる可能性が高い。
福田和代の『オーディンの鴉』はネット犯罪を扱ったもの。IT技術者だった作者がどのようにこれを扱っているのか興味深い。
シオドア・スタージョンの『不思議のひと触れ』に続いて、河出書房新社の奇想コレクションシリーズからハミルトンの『フェッセンデンの宇宙』が文庫化されるのは意外だった。まあいつかは文庫化されるだろうと思ってはいたけれども、シモンズとビッスンを飛ばしてハミルトンになるとは。
文庫化といえば講談社BOXの方も少しずつ文庫化されていく模様で、円居挽の『丸太町ルヴォワール』が文庫化。
光文社文庫では水生大海の『少女たちの羅針盤』が個人的に楽しみ。地方の文学賞でなおかつ本格ミステリーを対象としたばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞した作品だ。
集英社文庫からは昔、新潮文庫で出ていた篠田節子の『家鳴り』が再度文庫化される。ホラーよりの作品だけれども、SF系の話も書くんだよなあ。
出版が延期になっていた津原泰水の『爛漫たる爛漫 クロニクル・アラウンド・ザ・クロック』が再度、ラインナップに上がっている。今度は本当に出てくれるといいなあ。
ハヤカワ文庫からラファティの文庫が登場。ラファティは<新☆ハヤカワ・SF・シリーズ>のラインナップに上がっていながら諸般の事情で消えてしまっていたけれども、同じ構成のものかはさておき、ラファティが出るのはうれしいね。
ところで国書刊行会の方はどうなっているんだろう。
ポプラ文庫ピュアフルからは地道に仁木悦子の小説が出版されている。地味ながらも、こういうのはうれしいね。

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