来月の気になる本 2013/02

『ご遺体』ウォー 光文社古典新訳文庫
『駅と、その町』眉村卓 双葉文庫
『闇の奥』辻原登 文春文庫
『厭な物語』A・クリスティー他 文春文庫
『渡りの足跡』梨木香歩 新潮文庫
『トッカンvs勤労商工会』高殿円 ハヤカワ文庫JA
『日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 日本SF短篇50(1)』日本SF作家クラブ ハヤカワ文庫JA
『ヘンたて (2)』青柳碧人 ハヤカワ文庫JA
『SFが読みたい! 2013年版』SFマガジン編集部編 早川書房
『空間亀裂』フィリップ・K・ディック 創元SF文庫
『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀 河出文庫
『しらみつぶしの時計』法月綸太郎 祥伝社文庫
『コンパス・ローズ』アーシュラ・K・ル=グウィン ちくま文庫
『フォークの先、希望の後 >TANATOS<』汀こるもの 講談社文庫
『星が吸う水』村田沙耶香 講談社文庫
『もうひとつの街』ミハイル・アイヴァス 河出書房新社
『三姉妹とその友達』福永信 講談社
『図書館の魔女(上下)』高田大介 講談社
ウォーというとミステリ好きにとってはヒラリー・ウォーなのだけれども、光文社古典新訳文庫から出るのはイヴリン・ウォーの『ご遺体』。
東京創元社とか出版芸術社から旧作が復刊されている眉村卓の作品だけれども、今度は双葉文庫から『駅と、その町』が復刊。日本SF第一世代で今でも新作、それもSFを発表しているのは多分、眉村卓だけなんじゃないだろうか。
辻原登は積読状態になったままの文庫が二作品あるというのに、さらに『闇の奥』が新たに文庫化。この機会に乗じて一気に読むとするかな。
文春文庫からはミステリ系の厭な話ばかりを集めた、そのものズバリの『厭な物語』が出る。SF系の嫌な話ばかりを集めたアンソロジーも作れる思うけれども、誰か出してくれないかな。
早川書房では今月に引き続きハヤカワ文庫JAが目白押し。日本SF作家クラブ創立50周年記念ということで短編アンソロジー集が全五巻で出る。このアンソロジーはそれぞれの年での年間ベスト一位の作品を選んでそれを50年間分収録するということなので出版芸術社の『日本SF全集』とは編集方針が異なるのだが、出版芸術社の方は二巻目で止まったまま。収録作品がかぶることは無いだろうけれども、出版芸術社のほうも無事に最後まで出版されてほしいなあ。
創元SF文庫ではフィリップ・K・ディックの未訳長編『空間亀裂』が出る。ひょっとして残りの未訳長編も出す気なのだろうか。
ちくま文庫ではキース・ロバーツの『パヴァーヌ』に引き続きというわけでもないのかもしれないけれども、ル=グウィンの『コンパス・ローズ』が出る。でもル=グウィンは実はちょっと苦手なのだ。
河出書房新社からは『時間はだれも待ってくれない』で第8章と第9章のみが訳されたミハイル・アイヴァスの『もうひとつの街』が全訳される。これは楽しみなんだが、『一一一一一』以来の福永信の新作『三姉妹とその友達』も同様に楽しみ。多分、この二冊で来月はお腹いっぱいになりそうな気がする。
……のだが、高田大介のメフィスト賞受賞作『図書館の魔女(上下)』も気になるところ。なにしろ上下巻で一冊2300円というのだから分厚いに違いない。電子書籍で読むことができるのであればそれが一番いいのだけれども。

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