二巻がでるとは思わなかった。
今回は前巻と違って、ほぼ主役の本郷さんの一人舞台である。
前巻は主役の本郷とライバルの力石の対決というか、一方的に勝負を自分の脳内で仕掛けて、自分の脳内で返り討ちにあって負けるというワンパターンな構成でありながらもそれがまた面白かったのだが、一人舞台というか一人相撲であることに変わりはないのだけれどもライバルの力石が登場しないだけでちょっとパワーダウンしてしまったような気がする。
多分、僕は主役が勝手に勝負を仕掛けて勝手に自滅するという展開が好きなだけかもしれない。
さらにいえば、前巻にあった、食べ方にたいする執拗なまでのこだわりも薄れ、ただ単純に観光地に行って旨いものを食べておしまいという展開になってしまったのも残念だ。
しかし、その一方で、グルメ漫画であれば旨いものを食べて感動するなりするのがセオリーであるところを、まずいものを食べて、そのあまりものまずさにがっかりするという話が、なにげなく紛れ込んでいるのがこの作者らしいところで、時々、予想もしていないところから、とんでもないクセ球を投げつけてくるのである。
『食の軍師 2』 泉昌之

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