順調に続編が出た。超常現象を科学で解明するこのシリーズ、最初の話は都市伝説に挑む。
しかしこのシリーズ、オカルト現象を科学の領域で解明し解体していくとはいえ、全てが解明されるわけではない。
そもそも今回も二話が収録されているが、文庫にして300ページ程度の分量で、通常ならばそれぞれの話が150ページ程度でまとめられるのが無難なところなのだが、今回は、最初の話が200ページ、次の話が100ページとバランスが悪い。さらにいえば、最初の話では二つの事件が語られ、読み手としては、一見すると無関係に見える二つの事件が物語が進むに連れて関連しあって、最終的に二つの事件が重なりあって両方共解決されると思うところだけれども、この物語ではそんなことは起こらない。一方の事件は最初の話とは絡み合わないし、一つ目の事件が解決しても放置されたままなのだ。で、2つ目の話の途中で再登場し、そしてあっさりと解決されてしまう。もちろん二話目のメインの事件ともなんの関係も持たない。
謎はきれいに解体されるのだが、要所要所でどこかきれいに割り切れない要素が居座り続け、それ故に続きが気になるシリーズになっている。
『ゴースタイズ・ゲート 「世界ノ壊シ方」事件』中井拓志

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