『わたしのノーマジーン』初野晴 ポプラ文庫
『誓約(仮)(1)』沢村鐵 中公文庫
『すばらしい新世界』オルダス・ハクスリー 光文社古典新訳文庫
『夏色ジャンクション 僕とイサムとリサの8日間』福田栄一 実業之日本社文庫
『赤い糸』蘇部健一 徳間文庫
『クトゥルフ神話への招待(2)(仮)』コリン・ウィルソン他 扶桑社ミステリー
『田舎の紳士服店のモデルの妻』宮下奈都 文春文庫
『四畳半王国見聞録』森見登美彦 新潮文庫
『日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー 日本SF短篇50(III)』日本SF作家クラブ ハヤカワ文庫JA
『ZOO CITY』ローレン・ビュークス ハヤカワ文庫SF
『年刊日本SF傑作選2012(仮)』大森望 創元SF文庫
『パラダイス・ロスト』柳広司 角川文庫
『生ける屍』ピーター・ディキンスン ちくま文庫
『ブリッジ』イアン・バンクス 国書刊行会
先月は、とうとう紙の書籍よりも電子書籍の購買数が上回った。
それだけ読みたい本が電子書籍で増えたというよりも、本の置き場所に苦労することがなくなったために、今までだったら買うのを諦めていたり、文庫化されるまで待った本をついつい買ってしまったせいだ。
沢村鐵の新作が中公文庫から出る。数字が付いているのでシリーズものになるのだろうけれども、どんな話になるのだろうか。
光文社古典新訳で、オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』がでる。SFが好きだと言っていながら未読だったので、これを機会に読んでみよう。しかし、登録ミスなのかまだ未定なのかわからないけれども、作者名がハクスリーでもオルダスでもなくオルダス・ハクスリーとなっているのはどうしてなんだろう。
実業之日本社文庫から福田栄一の『夏色ジャンクション』が副題が付いて文庫化。好きな作家なので、今ひとつ人気が出ないのが残念。
もともとは早川書房で出ていた蘇部健一の『赤い糸』が徳間から文庫化。蘇部健一って、いい意味でなんのひねりもないど真ん中の直球で勝負するようになってきたのだが、わりとこういうのは好きです。
アーサー・C・クラーク賞受賞で、だからSFとしてみればいいのだろうけれども、作者によれば九割以上は南アフリカの現実を描いているというローレン・ビュークス『ZOO CITY』は興味がある。
さて、来月一番驚いたのはちくま文庫で出るピーター・ディキンスン『生ける屍』の復刊だ。もちろん僕は未読なので買うけれども、サンリオSFの中でも古書値が高い本の一冊がこうして復刊されるのは感慨深いものがある。
先月、末期ガンで余命数ヶ月ということを告白したイアン・バンクスの『ブリッジ』が国書刊行会から出る。イアン・バンクスは時々思い出したかのように翻訳されるんだけれども、体系的に翻訳されていないのが残念。
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