クラフト・エヴィング商會が出す本に仕掛けられたアイデアには毎回脱帽してしまうのだが、それでもそのアイデアはまだ僕の想像の範疇、ぎりぎりといったところで、それは対象となるものが物だったからせいもある。しかし今回のアイデアは想像の範疇から飛び出していたのでこんなアイデア、よく浮かぶものだなあと驚いた。
今回は物ではなく、人が対象だ。
物であれば、作者達がつくり上げることができるが、人の場合はそういうわけにもいかない。人物をイラストにしてしまえば解決するのだが、この本ではそんなことはせず、実際にいる人を登場させている。
じつは、わたくしこういうものです
ありがたいことに、文庫化されても単行本の時と同じ形を維持するようにしてあるので、文庫本で読んでも問題ない。
それぞれの人物の風貌に合わせた架空の職業が割り当てられているのでどの職業をとっても、その人物ならばこの職業に就いていても不思議ではないと思わせてくれるあたりは職人ワザだ。
ついついつられて、自分だったらどんな職業になるだろうなと想像してしまう。
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