『本の雑誌371号』本の雑誌編集部

  • 本の雑誌371号
  • 著: 本の雑誌編集部
  • 販売元/出版社: 本の雑誌社
  • 発売日: 2014/4/9

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最初の特集だった新潮社訪問の号は買わなかったけれども、その次の早川書房、国書刊行会を特集した号は買って読んだ。
で、この順番というかこの選び方からすれば東京創元社を訪問しないというのは考えにくく、そのうちやってくれるだろうと思っていたら意外と早く本の雑誌社はやってくれました。
モノクロ写真でしかも写真の大きさが小さいのが惜しいと思ってしまうくらいに面白いというか素晴らしい写真が一杯で、感動したのはやはり机の上に奇跡とも思えるような絶妙の積み具合で積まれた本の山の写真で、自分の家には机はないけれども、こんなふうに本を積んでみたいと思わせてくれる。
僕が知っている東京創元社はミステリとSFを出版している時代になってからの東京創元社なので、それ以前の歴史というものは知らなかったのだけれども、この特集の中で書かれた東京創元社の歴史は、意外な歴史で出発地点からずいぶんと遠い場所まで来たんだなあと思わせる。
その他では東京創元社お蔵入りSF本講義が面白いというか、すっかり忘れていたけれどもそういえば出版予定に上がっていたんだよなあと思い出して悔しい思いのする内容で、今日泊亜蘭の本はいったい今どうなっているんだろうねえ。
東京創元社の特集以外では重松清の作品からベスト10を選ぶ記事が興味深く、やっぱり重松清は卑怯なくらいに泣かせる話がうまいよね。うますぎるので、なかなか手に取りにくい気持ちも働いてしまうんだけれども、ここで選ばれたベスト10の中で未読のものについてはそのうち手を出してみよう。
で、次の出版社はどこになるのだろうか。

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