ファミ通文庫『この恋と、その未来 ?一年目 春?(仮)』森橋ビンゴ
中公文庫『御子柴くんの甘味と捜査』若竹 七海
双葉文庫『推理作家協会賞全集 本格ミステリの現在(上下)』笠井 潔
双葉文庫『推理作家協会賞全集 ホラー小説大全 ドラキュラからキングまで』風間賢二
双葉文庫『緑ヶ丘小学校大運動会』森谷明子
文春文庫『ホワイト・ジャズ〈新装版〉』ジェイムズ・エルロイ
新潮文庫『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』森見登美彦
朝日文庫『嘆きの美女』柚木麻子
創元SF文庫『ガニメデ支配(仮)』P・K・ディック&レイ・ネルスン
創元推理文庫『タイタス・アウェイクス ゴーメンガースト (4)』マーヴィン・ピーク
創元SF文庫『年刊日本SF傑作選2013(仮)』大森 望
河出文庫『きつねのつき』北野勇作
講談社文庫『カマラとアマラの丘』初野 晴
講談社文庫『怪談』柳 広司
早川書房『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』チャールズ・ユウ
筑摩書房『旅のスケッチ トーベ・ヤンソン初期短篇集』トーベ・ヤンソン
新潮社『熱帯雨林の彼方へ』カレン・テイ・ヤマシタ
新潮社『かもめのジョナサン 完全版』リチャード・バック
ファミ通文庫からは森橋ビンゴの新作。その前に出たのが2012年の五月のことだから二年ぶり。
双葉文庫からは日本推理作家協会賞受賞作の一連の文庫化の流れで笠井潔と風間賢二の本が文庫化。笠井潔の『本格ミステリの現在』は国書刊行会から出ていたハードカバーの文庫化なのでありがたい。
いっぽう、風間賢二の『ホラー小説大全』は過去に角川ホラー文庫で増補版が出ていたんだけれども、今回の文庫化はこの増補版の方なんだろうかね。
同じく双葉文庫からは森谷明子の『緑ヶ丘小学校大運動会』が出る。森谷明子は地味ながらも凝った作品を書くので楽しみ。
ここのところ新装版が出続けている文春文庫の海外翻訳部門では、来月はジェイムズ・エルロイが出る。ジェイムズ・エルロイは未読なのでこれを機会にと思ったんだけれども、『ホワイト・ジャズ』って<暗黒のLA四部作>の四作目。やっぱり『ブラック・ダリア』から読まなければいけないよなあ。
『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』は短篇集ではなく森見登美彦による京都ガイドなんだけれども、まさかこれが文庫化されるとは思わなかった。内容的に変更とか省略とかがあるのだろうか。
創元SF文庫からはP・K・ディックとレイ・ネルスンの合作長編が翻訳される。『Vulcan’s Hammer』が先に出るのかなと思っていたら不意打ちされた感じでもあるけれど、『Vulcan’s Hammer』も同人誌として翻訳されてはいるのでそのうち出るかもしれないなね。
『タイタス・アウェイクス』はゴーメンガーストシリーズの四作目。ゴーメンガーストシリーズは作者な亡くなったことで三作で終わってしまったと思っていたら四作目が遺族によって書かれていたんだね。とはいえども、ゴーメンガーストシリーズも未読なので先に未読の三作の方を何とかしなければいけないけれど。
新☆ハヤカワ・SF・シリーズから出るチャールズ・ユウの『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』はやけにタイトルが魅力的。しかし、第二期に入ってからまだ一冊も完読していないのが難点なんだよね。早く先に出たものを読まなければ。
今年はトーベ・ヤンソン生誕100周年ということだからかもしれないけれど、というかそうに違いないんだけれども筑摩書房からはトーベ・ヤンソンの初期短篇集が出る。この機に乗じてもう少し短篇集が出てくれると嬉しいな。
新潮社からは昔、白水社から出ていたカレン・テイ・ヤマシタ の『熱帯雨林の彼方へ』が復刊。「アマゾンの密林に奇跡が降臨! 万能の力を持つ物質、予言を運ぶ伝書鳩、腕や乳房が3つの男女」という紹介文だけ読んだだけでもなにやら面白そうな話じゃないですか。
同様に新潮社から『かもめのジョナサン』の完全版が出る。五木寛之が四十年ぶりに全面改訳というのが気になる。
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