頼もしい言葉


よく行く書店の文房具のコーナーで、こんなキャッチコピーがかかれたPOP広告を見かけた。

もう、折れない

いや、かなり昔からこのキャッチコピーは目に入っていたのだが、あえて気にしないようにしていた。
実に頼もしい言葉だと思うのは僕だけだろうか。
これはシャープペンシルのキャッチコピーで、ちょっと調べてみたところ面白い機構が組み込まれていて、筆圧の強い人でも芯が折れることなく書き続けることができるようだ。
もちろん、芯はあくまでごく普通の芯なので、どんなに力を加えたからといって折れないわけではないが、逆に折れるくらいに力を入れようとすると紙のほうが破れてしまうらしい。なので、実用レベルにおいては芯の折れる心配はしなくてすむようなのだが、芯が先に折れてくれるので紙が破れないですんでいる場合もあるので、実際には使ってみないとこのシャープペンシルの良し悪しはわからないだろう。
かといって、僕は芯が折れてしまうことに悩まされるほど筆圧が高くないので、おそらくはこのシャープペンシルを買うことはない、といっても、この仕組には興味があるので買ってしまうかもしれない。
いや、実をいうとこのキャッチコピーに惹かれた理由は芯が折れないという部分ではないのである。
もう、折れないの言葉が指し示している対象が、シャープペンシルの芯ではなく、僕には[心]であるように感じてしまったのだ。
つまり、

もう、[心が]折れない。

である。
なんとなく、このシャープペンシルを使っていたら心が折れることなどない、実際にはそんなことなどあるわけでもないのはわかっているけれども、そういう気持ちにさせてくれ。だから、筆入れの中にこの一本を忍ばせておいて心が折れそうなときにさっと取り出して手に持てば、もう少しだけがんばってみようという気持ちになることができるかもしれない、などと妄想してしまうのだ。

コメント

  1. えこ より:

    【もう、折れない】・・・
    強く!
    折れないで いてください。。。
    この言葉☆
    ありがとうございます。
    私も 筆入れに入れておきます。(^○^)

  2. Takeman より:

    ついでに、バカバカしことを考える奴もいるものだと、思い出し笑いもしてやってください。

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