来月の気になる本

光文社文庫『安楽探偵』小林泰三
光文社文庫『セブン』浅暮三文
双葉文庫『九月の恋と出会うまで』松尾由美
幻冬舎文庫『まいにち有頂天!日替わり31のことば』森見登美彦
文春文庫『たまさか人形堂それから』津原泰水
新潮文庫『キアズマ』近藤史恵
新潮文庫『大地の牙 満州国演義6』船戸与一
ハヤカワ文庫SF『ラグランジュ・アタックポイント』ジェイムズ・L・キャンビアス
ハヤカワ文庫SF『あまたの星、宝冠のごとく』ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア
創元推理文庫『罪 悪』フェルディナント・フォン・シーラッハ
創元SF文庫『さようなら、ロビンソン・クルーソー <八世界>全短編2』ジョン・ヴァーリイ
創元SF文庫『非Aの世界 〔新版〕』A・E・ヴァン・ヴォークト
ちくま文庫『暴走する正義 巨匠たちの想像力[管理社会]』日本SF作家クラブ
草思社文庫『ロケットボーイズ(上下)』ホーマー・ヒッカム・ジュニア
集英社文庫『Xのアーチ』スティーヴ・エリクソン
講談社『彼方に竜がいるならば』上遠野浩平
講談社『殊能将之 未発表短篇集』殊能将之
浅暮三文は2010年の『再びラストホープ パリと悪党たち』以降、作品を発表しなくなっていた、というのは僕の勘違いで2011年に『やや野球ども』という本が出ていたのだけれども、それでもそれまでは毎年一冊は出ていたのでどうしたのかなと思っていたら立て続けに二冊出る。ドナルド・ウェストレイクの<ドートマンダー>シリーズが好きな僕は<ラストホープ>シリーズのような作品もたまに書いて欲しい。
船戸与一の<満州国演義>シリーズはこれで6巻目。文庫化にあたって1巻から買っているものの全てまだ未読。最終巻が出るまでには1巻には手を付けておきたいところだけれども、完結してから一気に読むか。
未読という点ではジョン・ヴァーリイの<八世界>全短編もまだ読んでいない。といってもこちらは全短編としてまとめられた形としては未読だけれどもそれぞれの短編は既読なので、無理して読まなくてもいいかという気持ち。
過去になんどか復刊しているヴァン・ヴォークトの『非Aの世界』が新板として出る。一瞬、新訳かと勘違いしてしまったけれども、そうではないようだ。しかし、中学生の頃に読んだっきりなのでこのタイミングでもう一度読み返してもいいかな。
ちくま文庫からは『あしたは戦争: 巨匠たちの想像力[戦時体制] 』に続いて『暴走する正義 巨匠たちの想像力[管理社会]』。もう一冊出る予定なので三冊目のテーマは何になるのだろうかね。戦時体制、管理社会とタイムリーなネタをテーマにしているので、楽しみ。
『ロケットボーイズ』は単行本で読んでいるので買わないけれども、これはおすすめの一冊。後に映画化されたけれども、こちらもおすすめ。映画のタイトルは邦題は『遠い空の向こうに』で、これはこれで良いタイトルだけれども、原題は『October Sky』、小説の方のタイトル『Rocket Boys』になっているところがすごいよね。
今月はものすごく久しぶりに上遠野浩平の<戦地調停士>シリーズの新作が出たけれども、次月はその短編集が続けて出る。
短編集といえば、2013年に亡くなった殊能将之の未発表の短編を集めた短編集が楽しみだ。こういう形で世にでるのは作者にとっては不本意なのかもしれないけれども、読者としてはうれしい。

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