今回は騙すとは少しちがうのだが、最初から用件を言わずに時間の無駄遣いをさせているので似たようなものだ。
仕事が終わって家に帰っって一段落していたら0120から始まる電話番号からの電話がかかってきた。
何かの勧誘の電話でしかありえないのだけれどもちょっと暇だったので出てみた。
電話はフレッツ光TVからと名乗る女性からの電話で、フレッツ光TVを契約してその後の具合はいかがですかというお伺いの電話だった。契約してから半年以上経っているのに今更いかがですかもなにもないだろうと思ったけれども、そんな嫌味を言ったところで、心にも思っていない、申し訳ありませんという、返答が帰ってくるだけなので止めた。
どのくらい時間がかかるのか聞いたところ、二、三分だというのでまあいいかと思い話を聞くことにしたのだが、
「テレビ放送は問題なくご視聴されていますでしょうか」
「大丈夫です」
「それはありがとうございます。BS放送もご覧になられることができますがそちらのほうもご覧になっていますか」
「はい」
「それはありがとうございます。BS放送も問題なくご視聴されていますでしょうか」
「大丈夫です」
「それはありがとうございます」
すごく無意味な会話が続いた。テレビをみるために契約しておきながら問題があってもそのままにしておくような人間に思われているのだろうか。しかも半年間の間だ。
いいかげん面倒になってきたので、そろそろ本題の有料放送の勧誘の話になってほしいなと思っていたら、「よくご覧になっている番組はなんでしょうか」と聞いてきた。
いきなり本題に入るのではなく徐々に入るのかと少し感心した反面、お互いに何のメリットもない無意味な会話がまだまだ続くのは面倒だなと思ったので、有料放送で絶対に放送されないジャンルでも言ってこの状況を打開しようと思ったのだが思いつかなかった。なので、どの番組もまんべんなく見ていますと答えたら、さすがに相手も戸惑ったようだ。
もっともここで、お姉さんのような可愛らしい声の女の子が出ている番組を見ています。
などと答えても良かったのだが、無意味なお世辞を言っても相手を喜ばせるだけで僕には何のメリットもない。
というわけで、そろそろこちらも面倒になったので、有料放送の勧誘ならば入ることは考えていないので止めてくださいと、大人の対応をして終わったのだが、後になって、こう言えばよかったと思った。
あなたに私の貴重な時間を三分間あげますのでその代わりに、大きな声でこう叫んでから話を始めてください。
”ショートコント、電話勧誘”
多分、電話の向こうで何人かは笑ってくれるんじゃないかと思う、次回からそうしよう。
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