久しぶりにウォルター・ヒル監督のストリート・オブ・ファイヤーを観なおした。
一番輝いていた時期のダイアン・レイン扮するロックシンガーのライブシーンから幕が上がり、一曲歌い終わった時点で彼女はギャング団に拐われてしまう。そして彼女がさらわれたという手紙を貰って主人公のマイケル・パレが登場するまでが約10分。物語はそのまま進行しながらオープニング・クレジットが流れ、“A Rock & Roll Fable“というテロップが出るまでの途切れのない流れが素晴らしい。
この映画の素晴らしさを語りだしたらきりがないのだけれども、もう一つ語っておきたいのは、派手なドンパチがありながら死人が一切出ないという点だ。殴る、打たれる、傷つくといったことはあるけれども誰一人死なない。
当時は気が付かなかったんだけれどもギャング団のボスはウィレム・デフォーだった。
若いころから悪人そのものの顔つきだったんだね。
若いころのデフォーは悪人以外何者でもない顔つきだったけれども今のデフォーはひょっとしたら根は善人なんじゃないかと思わせる人間的な厚みが出ているので、いい歳のとりかたをしているなあと思った。ちなみに遠藤憲一は和製ウィレム・デフォーといった感じでこちらもまたいい俳優だなあ。
ダイアン・レインもマイケル・パレも、さらには挿入歌のI Can Dream About Youを提供したダン・ハートマンもこの映画の後、パッとしなくなってしまったので、一発屋ばかりを生み出した難儀な傑作でもあるけれども、その寂しさも含めてだからこそこの映画は素晴らしいのかもしれない。
A Rock & Roll Fable

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