週刊 5巻以内で完結する傑作漫画99冊+α 42/99

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  1. 『オンノジ』施川ユウキ
    ある日突然、主人公の少女とフラミンゴ以外すべての生き物がいなくなってしまった世界という設定は僕の琴線に触れる設定だ。
    長編漫画かと思いきや四コマ漫画で、しかもそこで描かれるのは主人公の日常の風景だ。一人の女の子と一匹のフラミンゴ以外すべての生き物がいなくなってしまった世界という非日常の中で、主人公たちの日常を描いているという時点で何かおかしいうえに、一匹のほうであるフラミンゴも実は人間の男の子で、すべての生き物がいなくなってしまった日に目覚めるとフラミンゴになっていたという設定だ。
    どこからつっこめばいいのか、もしくはこんな設定に対して合理的な解決がありうるのか、とかいろいろと思うところも出てくるのだが、しかし読んでいるあいだは作者が仕掛けてくるさまざまなボケの応酬に笑い転げるのに手一杯になるので、ほとんど気にならない。
    それでいて時折、不意打ち的にしんみりとした切なくなるような話があったりして、なんかいい話なのだ。そして、このまま非日常の中での日常漫画というままでこの物語が終わってもいいなあと思っているところで話は予想外の場所に着地しする。

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