立東舎文庫『手塚治虫小説集成』手塚治虫
双葉文庫『夏休みの拡大図』小島達矢
扶桑社ミステリー『ハイキャッスル屋敷の死』レオ・ブルース
扶桑社ミステリー『拾った女』チャールズ・ウィルフォード
文春文庫『問いのない答え』長嶋 有
新潮文庫『残夢の骸 満州国演義9』船戸与一
新潮文庫『宝島』ロバート・スティーヴンソン
ハヤカワ文庫NV『暗殺者の反撃(上下)』マーク・グリーニー
朝日文庫『アンダーグラウンド・マーケット』藤井太洋
創元SF文庫『ハイ・ライズ』J・G・バラード
創元SF文庫『躯体上の翼』結城充考
創元推理文庫『四人の女 〔新版〕』パット・マガー
ハルキ文庫『わが闘争』角川春樹
講談社タイガ『バビロン(2) —死—』野﨑まど
立東舎文庫からは『手塚治虫小説集成』が出る。手塚治虫が小説も書いていたことは知っていたけれども、あくまで余技で一冊の本にまとまるほど書いていたことまでは知らなかった。
文庫化された小島達矢のデビュー作『ベンハムの独楽』がまだ積読なのに『夏休みの拡大図』も文庫化。『ベンハムの独楽』は電子書籍化されたので、こちらも電子書籍化されるのかもしれないのでそれまで待ってもいいかな。
扶桑社ミステリーはなかなか侮れなくて、今回はレオ・ブルースとチャールズ・ウィルフォードが出る。レオ・ブルースのほうは2014年に『ミンコット荘に死す』が出ているし、チャールズ・ウィルフォードは1980年代後半から1990年代にかけて何冊か出して、2004年にも一冊出していたけれども忘れた頃にまた出る。
船戸与一の『満州国演義』はとうとう最終作の9巻目が文庫化。結局一冊も読むことができないままにここまで来てしまったのだが、そろそろ読み始めないといけないなあ。
ということで未読の本を読まないといけないのにスティーヴンソンの『宝島』が出る。中学生の頃に読んだけれども、かなり面白かった記憶がある。青空文庫では佐々木直次郎訳のものを読むことが出来るし、これはこれで趣があっていいのだけれども、どちらにせよ『宝島』を再読したい気持ちもある。
映画化にあわせて『ハイ・ライズ』が復刊した。絶版状態のままだったうえに、まだこの本を手に入れることができていた時代はバラードにあまり興味がなかった、というか今でもそれほど興味があるわけでもないのだが、今だったら昔よりも楽しむことができそうな気もする。
タイトルからしてけんかを売っているいや、頭のネジがどこかぶっとんでいるとしか思えない角川春樹の自叙伝『わが闘争』が文庫化。堀江貴文も『我が闘争』という題名の本を出していたけれども、こちらは漢字になっているのは、この本がすでにあったせいなのか、それともさすがにそこまで一致させることはできなかったのか。
一時期、角川春樹がtwitterをやっていたことがあって、もちろんそれが本人だったのかそれともなりすましだったのかは定かではないけれども、面白かったことは確かで、この本も角川春樹という特異な存在の中身に少しだけ触れることが出来るのかもしれない。
続いて漫画。
少年サンデーコミックス『読者ハ読ムナ(笑)』藤田和日郎、飯田一史
YKコミックス『猫瞽女 —ネコゴゼ—(3)』宇河弘樹
少年チャンピオン・コミックス『AIの遺電子(2)』山田胡瓜
KCx(ITAN)『フラウ・ファウスト通常版(3)』ヤマザキコレ
KCDX『銃夢火星戦記(3)』木城ゆきと
アフタヌーンKC『ネオ寄生獣』植芝理一、遠藤浩輝、太田モアレ他
藤田和日郎の『読者ハ読ムナ(笑)』は新人漫画家養成術ということで、べつに漫画家になるつもりはないけれども、この手の話は好きなので買う予定。浦沢直樹の『漫勉』のような話ではないとは思うけど、多分熱い内容なんじゃないのかな。
『魔法使いの嫁』のヤマザキコレのもう一つの連載中の作品、『フラウ・ファウスト』の三巻。どちらもだいたい半年に一冊のペースで順調に出ている。
『ネオ寄生獣』は『寄生獣』のスピンオフ作品集。萩尾望都の「由良の門を」が入っているはずなので楽しみ。
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