ポプラ文庫ピュアフル『レッド・マスカラの秋』永井するみ
中公文庫『風景を見る犬』樋口有介
光文社文庫『殺意の構図 探偵の依頼人』深木章子
徳間文庫『臣女』吉村萬壱
扶桑社ミステリー『ハイキャッスル屋敷の死』レオ・ブルース
ハヤカワ文庫HM『フィリップ・マーロウ 高い窓』レイモンド・チャンドラー
ハヤカワ文庫NF『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』デイヴィッド・イーグルマン
ハヤカワ文庫HM『熊と踊れ(上下)』アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ
朝日文庫『ブラックボックス』篠田節子
朝日文庫『聖なる怠け者の冒険』森見登美彦
創元推理文庫『松谷警部と向島の血』平石貴樹
創元推理文庫『晴れた日の森に死す』カーリン・フォッスム
創元SF文庫『時間衝突 〔新版〕』バリントン・J・ベイリー
ハルキ文庫『人喰いの時代(2)(仮)』山田正紀
ダッシュエックス文庫『白蝶記(3) —どうやって獄を破り、どうすれば君が笑うのか—』るーすぼーい
PHP文芸文庫『死者は語らずとも』フィリップ・カー
PHP文芸文庫『猫のいる喫茶店の名言探偵』北國浩二
早川書房『ボーン・トゥ・ラン──ブルース・スプリングスティーン自伝(上下)』ブルース・スプリングスティーン
来月も相変わらず気になる本が多い。
永井するみの『レッド・マスカラの秋』は『カカオ80%の夏』の続編。『カカオ80%の夏』は買ったまま積読の状態で、だからといって読むつもりがないわけではないのだが。
樋口有介の『風景を見る犬』は沖縄を舞台とした作品。そこだけが今までとは違うところなのだけれども、それ以外の部分では読んで失敗するということのない抜群の安定度。
レオ・ブルースの『ハイキャッスル屋敷の死』は順調に刊行が伸びているけれども、今度は出るのかな。
『フィリップ・マーロウ 高い窓』は村上春樹による新訳。そろそろ次の新訳も出てもいい頃合いなのだが、村上春樹は全長編を訳してくれるのだろうか。
『死刑囚』や『三秒間の死角』のアンデシュ・ルースルンドがそれまでのベリエ・ヘルストレムと離れて、ステファン・トゥンベリと組んで書いた『熊と踊れ』が出る。
ベリエ・ヘルストレムと組んでいた時にはどのような執筆体制だったのかわからないけれども、今度の作品も面白そうなので期待している。
意識とはなんなのかというのはなかなか興味深い問題で、しばらく前から、意識とはそれまで僕達が思っていたようなものではなく、無意識が決定した事項を認識するだけのものだというふうにいわれている。『意識は傍観者である 脳の知られざる営み』もタイトルからそのような話題の本らしいので、読んでみたくなる。
平石貴樹の『松谷警部と向島の血』はタイトルにこそ名前が付いているけれども、実際の探偵役は松谷警部ではないシリーズの最新作。どうやら松谷警部も定年を迎えるようで、ひょっとしてこれが最終作になるのだろうか。
以前に『湖のほとりで』がカリン・フォッサムという名前で翻訳されていたけれども、創元推理文庫ではカーリン・フォッスムという名前で出るようだ。海外の作家の場合、出版社によって名前の表記が異なることが多いけれども、このレベルの違いならばまだ、同一人物であるということがわかるだけましだろう。
山田正紀の『人喰いの時代(2)(仮)』は仮題なのだけれども、新たに書かれた新作で『人喰いの時代』の続編なのだろうか、それとも……
続いて漫画。
ビッグコミックス『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション(5)』浅野いにお
ビッグコミックス『いちまつ捕物帳(4)』細野不二彦
バンチコミックス『双子の帝國(2)』鬼頭莫宏
ヤングアニマルコミックス『3月のライオン(12)』羽海野チカ
KCx(ITAN)『昭和元禄落語心中(10)』雲田はるこ
アフタヌーンKC『宝石の国(6)』市川春子
ジャンプコミックス『血界戦線 Back 2 Back(2)』内藤泰弘
今回もどれもシリーズものばかり。
雲田はるこの『昭和元禄落語心中』はこの巻で完結。実をいうと1巻は電子書籍で無料だったのでかなり昔に読んでいたのだが、それっきりだった。で、完結するらしいということでしばらく前に残りの8冊を一気に読んだのである。
それだけの面白さはあって、どのように終わりを迎えるのか楽しみなのだ。
コメント