サンリオSF総解説が出て、ハヤカワSF文庫総解説が出たのだからハヤカワ・SF・シリーズ総解説が出たとして不思議ではないのだが、まさか出るとは思わなかった。この調子で創元推理文庫総解説なるものが出たとしても不思議ではないのだが、そこまでは無理かもしれない。
銀背と呼ばれるハヤカワ・SF・シリーズなのだが、僕自身はSF小説に目覚めた頃にはこの銀背はすでにシリーズとしては中断していて、書店で売られている姿を見たことはない。かりに売られていたとしても中学生のころの自分にとっては気軽に手が出せる値段でもなく、文庫化されるのを待っていただろう。
というわけで僕が初めてこの銀背を手に入れたのはエリック・フランク・ラッセルの『超生命ヴァイトン』。SFシリーズの復刊フェアで復刊された4冊のうちの一冊だが、これも復刊した時には知らなくてかなり後になって復刊していたことを知った。
それ以降はオークションやネット古書店で、読んでみたいと思ったものを手に入れていたのだが、そんなわけで銀背に関してはあまり強い思い入れというものはない。
とはいってもまだまだ読んでみたいと思う銀背は何冊もあるので、この先も思い出した時に探して手に入れてみるつもりで、まさに道楽という感じでもある。
後に文庫化されたものもあるけれども、他社で出たものも何冊かある。
レックス・ゴードンの『宇宙人フライデイ』は小学館の地球人ライブラリー版があってこちらのほうを読んだ。
シマックの『再生の時』は『アンドロイドの反乱』という題名で久保書店のSFノベルズから出たほうを読んだのだが、そもそも、題名が違っていたので買う前に同じ作品だとは思っていなかった。
タッカーの『長く大いなる沈黙』も『アメリカ滅亡』という題名で出た久保書店のQTブックス版を読んでいる。
久保書店の2冊は2005年くらいまでは版元に在庫があって、ひょっとしたら今でもあるかもしれないけれども、注文すれば手に入ったのだ。
ラッセル『宇宙の深淵より』
J・ウィリアムスン『ヒュ-マノイド』
この二つはグーテンベルグ21から出ている電子書籍版を読んだ。原本はハヤカワ・SF・シリーズなので、解説までしっかりと同じものが収録されている。違うのは表紙の絵と裏表紙がないことぐらいだ。
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