ラストマン

思っていたよりも早く2巻が出た。
というよりも2巻が出てよかった。
売れ行きが悪ければ途中で翻訳中断してしまう可能性は残っているけれども、そもそも本国でもまだシリーズ継続中なので、完結するまでは続いて欲しい。
ドラゴンボールでいうところの天下一武闘会の部分だけを抜き出した漫画だと思っていたのだが、2巻目にしていい方向へと裏切られる。
というのも、まだまだ続くと思われた武闘会は主人公たちの優勝という形で終わってしまう。主人公は、すべての精霊の加護を受けられるという魔法の花をもらい、強くなったと信じる。まあここの部分はあくまで魔法の花をくれた人物の主人公への思いやりでしかなく、本当にそのような効力のある物ではなかったと見るほうが正しいのだろうけれども、それによって自己暗示が強化され、主人公はいきなり成長する。魔法を使うという部分においてのみなのだけれども。
しかし、だからといって試合に勝つことが出来るほど強くなったのかといえばそんなことはなく、同じ年齢の相手に対しては勝つことができたとしても、それ以上のの選手に対しては太刀打ちできず、相棒にまかせるしかない。
ということで主人公はまだ弱いままで、試合を通して成長していくのだろうと思っていたのだが、あっさりと主人公たちは優勝して試合は終わってしまう。その後どうなるのかに関しては続く3巻にゆだねられることとなったわけだが、魔法が存在する世界であり、それまで文明の利器らしきものは描かれていなかったこの世界でオートバイが登場する。つまり、魔法と機械が共存している世界である。もっとも、こういった設定が後々にどういうふうに物語に関わってくるのかはわからない。そもそもタイトルにあるラストマンとは何を意味しているのだろうか。
思っている以上に展開はスピーディでどこにたどり着くのかまだわからないままだ。

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