統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もしくは子供が統合失調症である人よりも少ない。
統計的にみて、大人になってから発症するよりは未成年の時に発症する場合のほうが多いということもあるが、発症をきっかけに離婚してしまう場合もあるからだ。離婚率でいえば、普通の夫婦の離婚率よりも高い。
菜時記 睦月/己亥
正月も終わり平常稼働である。
長ネギは相変わらず2本で213円と高い。地元野菜コーナーには長ねぎが売られていなかったので、そのまま買うことにする。
キャベツは1/2カットで108円。白菜は1/4カットで138円。妥当な値段だったのでそのまま買う。ほうれん草が安く、138円だったのでかごに入れる。
七草粥の日だったので、フリーズドライのインスタントながらも七草粥の素を買ってみる。春の桜七草ということで桜の塩漬けが小袋で入っている。お好みに応じて入れて食べるのだが、どんな香りになるのか少し楽しみである。
地元野菜コーナーではトマトが4個で250円、ブロッコリーが140円、じゃがいもが4個で170円だったので安いと思いかごに入れる。
魚介類のコーナーに行くとブリが安かったのだが、残念なことに消費期限が短い。土日の献立はほぼ決定済みなので、ここでブリを買って献立の中に入れる余裕が無いので今回は諦める。
レジで精算待ちをしていると、前に並んだお客さんも僕と同じ春の桜七草粥を買っていた。
同じ趣向の人がいるというのはちょっとうれしい。
続いて次の店へと行くと、先の店で安かったじゃがいも、白菜、ブロッコリーが遥かに安い値段で売られていた。見事なまでの敗北である。
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