菜時記　睦月/癸丑

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もしくは子供が統合失調症である人よりも少ない。
統計的にみて、大人になってから発症するよりは未成年の時に発症する場合のほうが多いということもあるが、発症をきっかけに離婚してしまう場合もあるからだ。離婚率でいえば、普通の夫婦の離婚率よりも高い。
菜時記　睦月/癸丑
朝から事前にチラシをチェックしてから買い物に出かける。
バナナが4本で138円と安かったのでかごに入れる。
長ネギは2本で178円と安くなっているのだが、長ネギは次の店で128円と安売りされているのでこの店では買わない。
キャベツは1/2カットで108円、先週よりは高いけれどもこの値段ならば申し分ない。
白菜も1/4カットで138円と安くなってきている。
里芋は地元野菜コーナーで230円。海老芋もあったが、こちらは1個の大きさが大き過ぎるので使い勝手が少し悪い。
レンコンは節のところで切られているものの方が空気に触れる面積が少ない分、長持ちするということをこの間知ったので、そういったものがないかと探したらあった。特別ほしくはなかったのだが見つけた以上、買わないまま素通りするのも虚しい気がしたのでかごに入れる。
魚介類コーナーでは先週と同じくぶりが安い。今度は照り焼きにする予定で買う。
続いて次の店に行くとチラシにあったとおり、長ネギが安い。とはいえど、一本あたりの太さは細いので、総合的に見ればそれほどお得でもない。もちろん細い場合は2本ではなく3本、4本なのだが。
トマトは4個で198円と安くなっていたのでこれも買う。