こんなツィートを見かけた。
https://twitter.com/Willway_ER/status/778504129110913024
「母は生きている、顔をすり替えられた」という妄想は否定せずに傾聴してください。 Aさんの心を守っている妄想です。
統合失調症の患者さんの母親が亡くなられたときに、その患者さんは息を引き取るときにお見送りもしたのだが、母親の死を受け入れることができず、「母は生きている、顔をすり替えられた」という妄想を新たに発症したということがあったらしい。
僕も妻の妄想を最初のうちは否定していたのだが、そのうち、妄想に対してなんとなくなのだがそういう妄想を持たざるをえない、あるいはそういう妄想を真実であると思わざるをえない心境というものを少しだけ受け入れることができる、いや受け入れてあげなければいけないと思うようになった。
妄想そのものが悪いことというわけではない。自分自身に起こった不可解な出来事に対して、それを自分なりに理解して受け入れようとする結果が、ねじれた方向へ行ってしまったときに妄想となるのだと思う。だから、妄想を発症させたとしてもそれは当人なりにそれを受け入れようとしているのだ。
もちろん、妄想を聞かなければいけない支える側にとっては、それはとても苦しいことなのだけれども、妄想が当事者の心を支えていることもある。
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