おとうふ次元

未来からタイムトラベルしてきた主人公は事故でタイムマシンが壊れてしまい、現代の日本に留まることを余儀なくされてしまう。
未来から救援が来るまで現代で生活をしなければいけないのだが、主人公の何気ない行動が未来を大幅に変えてしまう可能性が常にあるため、主人公は可能な限り穏便に生活をしなければならない。
未来が改変されてしまうかどうかは、主人公の持っている時変センサーの揺れでわかるのだが、何が原因なのかまではわからない。
原因を突き止めつつ、未来が改変されてしまわないように主人公は奮闘するというのが毎回の物語の展開である。基本的に未来が変わるようなことは何もしないので、未来が変わってしまうという大事のわりにはそこで起こる出来事はひどく地味で、派手な物語展開をするようなことはまったくない。
松本零士の漫画に四畳半ものと呼ばれる漫画がある。あれとは少し意味合いが異なるのだが、主人公の半径5メートル以内程度のなかでしか物語が展開しないこの漫画は四畳半SFと呼んでもいいのかもしれないと思いたくもなる。
しかし、そんな狭い範囲の中でしか事件が起こらないこの漫画はそれでいて主人公の奮闘ぶりと主人公のいた世界と現代とのギャップの面白さがあって愉快な漫画なのだ。

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