うちのクラスの女子がヤバい 2

前巻で少しだけ登場した、無用力を有効利用しようとする謎の組織の存在があきらかになり、その組織の正体も判明する。その一方で、自分自身でもコントロールすることのできない無用力をコントロールすることの出来る機械が、登場人物たちが通う学校の倉庫からみつかり、かつてそのような研究が行われていたということがあきらかになる。
と、この物語の世界設定の奥深さの部分が少しずつ掘り下げられていく一方で、無用力がそもそもは思春期を迎えた少女の不安定な心が生み出す能力であるという基本設定に対して実直な思春期の少女たちの物語が描かれていく。
その甘酸っぱさと、無用力をコントロールしようとするグループあるいはそういった集団のどこかブラックな印象をうける意志のようなものとのまじり具合というのが、ちょっと今までにはなかった味わいで、これは傑作だといいたくなる漫画だ。
『シンプルノットローファー』の時もそうだったが、学校を舞台として、数多い登場人物を登場させ、それぞれに個性際立たせている部分も侮りがたい。

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