あの頃の歌

買ったことは忘れてしまっていたけれども、手にとった瞬間に、このグループのこのアルバムを買ったことを思い出したのが、Lone Justiceのデビューアルバム『Lone Justice』。
ボーカルのマリア・マッキーのエネルギッシュな歌声はジャケット越しにほんの少しだけれども聞こえてきた感じがした。
海の物とも山の物ともつかない新人グループのアルバムを何故買ったのかといえば、マリア・マッキーはブルース・スプリングスティーンのライブに衝撃を受け歌手になることを目指したということと、Eストリート・バンドのスティーヴ・ヴァン・ザント、ザ・ハートブレイカーズのベンモント・テンチのバックアップを受けてデビューしたということ、もはや何処をどう切り取ってもアメリカンロックの正統的な申し子だったからだ。
ただ、デビュー・アルバムの仕上がりはそういった期待を受け止めきれるところまではいかず、僕自身もセカンド・アルバムを買おうというところまでしなかったし、グループ自身も2枚のアルバムを出して解散してしまった。
その後、マリア・マッキーはソロとして再デビューしたのだが、その頃の僕はあまり洋楽を聞かなくなってしまったのでマリア・マッキーがソロとして活躍していることも知る由もなかった。
レコードプレーヤーが無いのでどんな曲を歌っていたのか聴き直すことはできないのだが、Youtubeに上がっているものを聴いてみると、30年ほど前のあの当時、Lone Justiceってなかなか良いんじゃないのかと言っていた自分が少しだけ蘇ってくる。
マリア・マッキーの歌声はそれだけエネルギッシュだった。

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