菜時記 文月/辛丑

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
いつか妻と一緒に買物に出かけることができる日が来ることを夢見ているが、同時にそれは僕にとって贅沢な願いであることも理解している。
菜時記 文月/辛丑
三週間ぶりの買い物である。
もっとも、その間、買い物をなにもしなかったわけではない。仕事の帰りに少しずつ必要なものだけを買っていた。
自分の食べるものに関してはほとんどレトルトパックのおかゆを主体としていたし、食べる量も少なかったのでなんとかそれで過ごすことができたのである。
まだ手術の痛みは残っていて括約筋に力が入るときには痛みもあるが、痛み止めの薬で緩和できている。
それでも長時間の立ちっぱなしや座りっぱなしが辛いので久々の買い出しもテキパキと一軒だけですますことにする。
妻が西瓜が食べたいと言っていたので西瓜を買う。1/6カットで321円。
さくらんぼが1パック321円だったので買おうかどうか悩んだが、結局買ってしまう。
アボカドは1個105円、ピーマンは一袋4個入りで105円。どちらもかごに入れる。
ブロッコリーを物色しているとその隣にレタスが1個132円で売られていたので、ブロッコリーは止めてレタスを買うことにする。
地元野菜コーナーではB級品だったがトマトが5個で150円だったのでかごに入れる。
若干少なめの買い物になったが、レジで精算して帰路につく。
一軒しか寄らないので1時間程度の買い物ですんだ。

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