アイアンバディ 1

僕は技術者という以前に物を作るということが好きなので、こういう話は基本的に好きだ。
ロボットといっても未来の話ではなく、現実のちょっと先をいく地に足の着いたロボット作りの物語である。
したがって、人間型でありながらも二足歩行ができるというだけで、どんな状況であっても絶対に転ばずに二足歩行ができるというロボットが登場するだけである。
もちろん今の時点では、なのだが。
主人公はそのロボットの開発者でありながら、妥協を許さない正確であるがゆえに仲間たちから見放され一人っきりになってしまう。しかし、それでも主人公は自分の夢と目標をあきらめずに突き進む。
実際に物を作るとなると、時間とお金の問題は無視するわけにもいかない。
そのあたりの部分は、時間に関しては主人公の超人的な才能と体力、お金に関しては周りの人間がなんだかんだいって投資、あるいは協力をしてくれるという展開になってしまうのは、仕方がないとはいえ、その部分においてはリアルから少し遠くなってしまうのは残念と言えば残念なのだが、そこまで踏み込んで描いていくと物語としてはぶれてしまうからやむを得ないだろう。
はたして、主人公が目標とするロボットの完成まで物語がたどり着くのか、それともそこから離れた新しいビジョンをみせてくれるのか、作る側の人間としては期待して待ちたい。

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