菜時記 葉月/庚寅

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
普通の夫婦であれば当たり前のようにできることでも僕達夫婦にはとてもむずかしくなってしまったことは数多い。しかし不思議とそのことで不幸だとは思うことは少ない。
ただ、当たり前のことでもできないということを理解してもらえない時があり、そういう時は少しだけ悲しくなる。
菜時記 葉月/庚寅
今週はいつもどおり、いつもの店に行く。食料品以外のものも買う必要があるためだ。
店頭ではじゃがいもと人参が一袋105円で売られている。どちらも買う必要があるので、両方共かごに入れる。
梨が2個で321円。地元野菜コーナーでも梨は売られているので、かごに入れる前に地元野菜コーナーの方の値段もチェックしてから買うことにする。
キャベツは1個105円だったので1/2カットではなく1個まるごとを買うことにする。
長ネギは2本で192円だったので、他の店で買うことも考えたのだが、思い切って買ってしまう。
ピーマンは7個ほど入って170円くらいだったので、これもかごに入れる。
玉葱は4個で213円、西瓜が1/6カットで321円と安かったので買うことにする。西瓜は妻の至上命令なので仕方がない。
地元野菜コーナーでは梨も売られていたが3個売りだったので、先の2個入りの梨を買うことにする。
レジで精算した後、次の店へと向かう。
次の店ではトマトがまだ青いものも入って入るが、6個で321円だったので、買うことにする。アスパラガスも105円だったのでかごに入れる。
トータルの金額は先週と同じくらいで、もっともこれは買うものも多かったので仕方ないのだが、もう少し安く済ますことができたことを思うと残念な買い物であった。

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