統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。
楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。
菜時記 長月/戊午
夏は夏で夏野菜が楽しみで、秋になると秋の味覚が楽しみである。
ということで梨の次は葡萄である。
種無し巨峰が395円のものがあったので買うことにする。
キャベツは1/2カットで105円。先週より高いので次の店で買うことにする。もちろん安いかどうかはわからないが少なくともここよりは高い可能性は少ないだろう。
ピーマンは5個で138円。
長ネギは2本で170円だが、事前に確認したチラシでは次の店で2本105円で売られているのでここでは買わない。
栗が売られているのでどうしようか迷う。茹でるのにも時間はかかるし皮を剥くのも手間がかかるからだが、そう何度も買うものでもないので買うことにする。
南瓜は1/4カットで95円。
栗山製菓のばかうけが5種類の味が入ったものが192円と安売りしていたので買ってしまう。袋も大きくなんだか得した気分になる。
お米が少なくなってきたので5kgのものを買う。できればお米はふるさと納税の見返り品で賄う予定だったが、納税して見返り品が届く前に無くなりそうだったので仕方がない。
レジで精算して次の店に行く前に、その途中にある地元野菜の店によることにする。
胡瓜が3本で120円、長ネギが細いとはいえ3本で80円だったので買う。寄ってよかったと思う。
最後の店ではキャベツが1/2カットで105円。最初の店と同じ値段だったので残念だったが、損したわけではないのでよかった。
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