順調に3巻が出た。既に4巻も出たのだがまだ読んでいない。
主人公、レイリは武田信勝の影武者として生きていくこととなるのだが、いくら容姿がそっくりとはいえ、レイリは女の子、信勝は男の子である。互いが成長して大人になるにつれて影武者としての役目を負うことも困難になっていくことは誰でも予想がつく。そこで男の影武者を育てることとなるのだが、何者かによって放たれた刺客により、影武者候補は殺されてしまう。
刺客を放ったものは誰なのかという謎とともに、刺客が信勝本人を殺したと信じて依頼主に報告をしに戻ったともいいきれない状況において、信勝は自らをエサとして屋敷の警護を手薄にし、再度、自らの暗殺を誘い込む。
武田家の最後はすでに決定済みであり、史実に忠実に進めていく以上、武田信勝の最後はどうなるのかは決まっている。もちろん、刺客によって殺されるわけではないので物語はまだ続くのだが、その中で、史実から外れた存在である主人公、レイリがどのようにかかわっていくことになるのか、そもそも、戦って戦って、戦って、そして最後は殺されることを希望している主人公。
信勝と最後を共にするのか、どうなのかはさておき、なにしろ原作が岩明均である。なにを描こうとするのだろうか。
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