読書で離婚を考えた。

円城塔と田辺青蛙という作家どおしの夫婦が交互におすすめの本を紹介して感想を書くという連載をまとめた本。
興味はあったが、紹介している本に食指をそそられるものが少なかったのでとりあえずは買うのは後回しにしておこうと思っていたら電子書籍で70%オフ、さらに20%ポイント還元という信じられないセールが行われたので買ってしまった。
円城塔といえば理系の作家、田辺青蛙はホラー系の話を書いているのでどちらかといえば理系ではない作家。
ということでお互いに紹介している本には開きがあり、そもそも夫婦としての相互理解のために始めた企画らしい。
とはいえど、読む方としては相互理解などどうでもいい、といっても相互理解があったほうがよいだろうし、相互理解が深まることによって面白い作品を書いてくれることになればなおいっそうよいことなのだが、やっぱりどうでもいい。
しかし、自分のことを振り返って見ると、僕と妻もお互いに趣味がぜんぜん異なる。僕が理性でものを考えるとすれば妻は感情でものを考える。円城塔と田辺青蛙の関係と似ているといえば似ている。
なので、自分たち夫婦の相互理解になんらかの参考になるかもという気持ちもちょっとは浮かんだが、実際に読んでみて役に立ったのかといえばまったく役には立たない。
中身はといえば、円城塔の小説のように難解ではなく、田辺青蛙の小説のように怖くもない。むしろ夫婦漫才を読んでいるようでもあり、つまるところ、無理に相互理解をしようとしなくても、夫婦というのはなんとかなるのだろう。ならない場合もあるが。

コメント

  1. 私も 壷井栄の 二十四の瞳を ラジオで聴いたり
    本も読んだので お母さんと一緒の年代かもしれません。
    いつも理性的な文章ですけど
    心情は 伝わってきます。
    私も 40歳から4年間 何処にも出られない経験が
    あります
    必ず抜け出す日は来ると 信じています。

  2. Takeman より:

    どら猫アンドレさん、コメントありがとうございます。
    >いつも理性的な文章ですけど
    理性的すぎるせいか、妻からは冷酷な人といわれてしまいます。(^^;
    >私も 40歳から4年間 何処にも出られない経験があります
    お辛い時期がおありだったのですね。
    私の方は年末は大変だったのですが、少しだけ落ちついてきました。
    2018年もどら猫アンドレさんにとって良い年でありますように。

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