菜時記 睦月/庚戌

統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
配偶者が統合失調症に罹っているという人は、親、もしくは子供が統合失調症である人よりも少ない。
統計的にみて、大人になってから発症するよりは未成年の時に発症する場合のほうが多いということもあるが、発症をきっかけに離婚してしまう場合もあるからだ。離婚率でいえば、普通の夫婦の離婚率よりも高い。
菜時記 睦月/庚戌
今週はいつもの店ではなく別の店に行こうと思ったのだが、買わなければいけないもののことを考えるといつもの店のほうが安く買うことができるので仕方なくいつもの店へと向かう。
買わなければいけないのは冷凍エビとこんぶだしだ。
もちろんどちらも他の店で買うこともできるが、いつもの店のほうが安い。
野菜は相変わらず高く、キャベツは1/2カットで170円、大根も1/2カットで170円だ。それも小さい。
地元野菜コーナーにある大根は1本売りなのでそれを考えると安いのだが、1本で200円となると1/2カットで十分なのだ。
長ネギは地元野菜コーナーのものは白い部分が少ないのだが、それでも3本入って172円だったので買うことにする。
一方で白菜は安売りをしていて1/2カットで138円。思わぬ掘り出し物といったところで嬉しくなる。
さて、冷凍エビなのだが、いつもは冷凍コーナーまでいかないといけなかったのだが、その手前の魚介類の冷凍コーナーに売られていたので手に取ろうとしたところで手が止まった。598円という金額が目に入ったからだ。
なにかの間違いあるいは量が倍増しているのかと思ったがそうでもない。そのままいつもの冷凍コーナーにいくと298円といつもの値段で売られている。ただし、こちらのほうが消費期限が短いのでさっきのほうが新しいものといえる。
どうやら値上がりしたようだが、それでも倍の値段というのはかなり厳しい。次に買うときもこの値段だったとしたらちょっと考えなければいけない。

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