十数年前に起こったとあるビル火災事故の生存者だった少女が今現在、新興宗教の御神体として扱われているという噂を聞いた主人公は、その真相を探るためにその新興宗教について調べていく。
主人公は雑誌記者で、その新興宗教に特ダネの匂いを嗅ぎつける。
のだが、1巻ではまだ全体像は見えてこない。
信者たちはとある神様の存在を信じているのだが、その神様がどんな神様なのかはこの巻では明らかにはされないのだが、どんな願いも叶えてくれる神様だという。
そんな神様がいるのであれば僕だって入信したくもなるのだが、果たしてそんな神様は実際に存在するのだろうか。いや、信者たちはそもそも何を信じているのだろうか。
一方で、主人公自身も幸せな環境にあるのではなく、夫婦二人の結婚生活も破綻している。そんな状態でも仕事を平然とこなす主人公の存在は、おそらく、罪悪感を持ってしまったら記者としてはやっていけなくなってしまうという理由だからで、だからすべてのことに対する罪悪感を無視して淡々とそして感情を押し殺して生きていく。そんな彼がどんな願いも叶えてくれる神様と出会ったときに何をするのだろうかという興味がでてくるのだが、それというのも1巻のラストの衝撃的な展開だからだろう。
はたして神様は存在するのだろうか。
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