菜時記　水無月/辛未

妻が統合失調症を発症し、入院し、そして退院後、一年半程は僕と一緒であればなんとか買い物に出かけることができた。
しかし次第に、人目が気になりはじめ、買い物に出かけることが困難になってしまった。
だからそれ以降は僕が日用雑貨を含め一週間分の食料を週末に一人で買いに行くようになった。
菜時記　水無月/辛未
先週、先々週と必要もないのに長ネギを3本買うことになったので今週はよほどのことがない限り最初の店で2本だけ買うことにしようと心に決めて店に入る。
長ネギはなんと2本で170円。これだったら文句はないので買うことにする。なんとなく幸先がいい。
キャベツは1/2カットで73円と安い。
ブロッコリーも欲しいけれども高いだろうなと思ったら一株170円とそれなりに安いので買うことにする。
アボカドは138円といつもの値段だったが、まだ熟していない硬いものがあったので買うことにする。この硬さならば数日はほっといても大丈夫だろうと思ったのだが、日曜日にすでに食べごろの柔らかさになっていた。
レジで精算すると思いの外安いので次の店ではもう少し買おうと思いつつ店を出る。
次の店では胡瓜が3本で105円だったので、先週は1本30円と安売りだった、もっとも違う店だったけれど、この値段だったらまあ仕方がないかとかごに入れる。
気になった長ネギは2本で218円と高かったので安心する。キャベツも98円と先の店よりも高い。
トマトは4個で213円といつものものを買う。
とりたてて珍しいものはなかったがよい買い物ができた。