統合失調症を発症していらい、人の大勢いる場所を恐れるようになった妻は、買い物に行くことも困難になった。
だから僕は妻の代わりに一週間分の食料品や日常品を買うために週末、一人で買い物に出かける。
精神障害を持つ人と共に生きるということは、僕の場合でいえば平穏と悲しみの間を行ったり来たりする生活である。楽しむということはとうの昔に捨て去った。
楽しもうという気持ちなど持たないほうが楽だからだ。
菜時記 長月/戊申
東日本大震災の時も考えたのだが、今回の大阪の台風や北海道の地震のことを思うと、自分の住んでいる地域で同等の災害が起こったとき、どうすればいいのだろうかと考える。
しかし、妻のことを考えると、避難生活をするということは著しく困難なため、大規模な災害が起こったとき、多分僕たち夫婦は生きることを諦めたほうがいいだろうと考えなければいけない状況になるだろう。もちろんそうならないに越したことはないので想定しうる問題点に関しては事前に対応できる準備はしておく必要はある。
さて、今週の買い出しである。
妻がりんごと梨が食べたいと言っていたので、物色する。りんごは1個105円だったので買うが、梨は1個売りがなかったので次の店で買うことにする。
キャベツは1/2カットで105円。少し高めだが許容範囲なので買うことにする。長ネギは2本で213円。ここは安全策をとることにして買ってしまうことにするのだが精算したあとでレシートを見ると171円だった。思わず得をする。ニガウリがB品で64円だったので買う。ピーマンは高めで149円。レジで精算して次の店へ。
次の店では梨が1個149円。少し高いけれども大きいので買うことにする。トマトは4個で410円。これは仕方がない。
災害が起こるのであれば買い物したあとであればいいなと思うのだが、もちろん起こらないに越したことはない。
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