病院へ行くと駐車場が混んでいた。交通整理の人がいたりと、どうやらなにかイベントが行われているようだった。
面会票を書いて妻の病棟へと向かう途中、入院中の患者さんたちの集団とすれ違う。
妻に聞くと、お祭りが行われているらしい。今回がはじめての試みだということだ。そんな話をしていると祭り囃子の笛の音と太鼓の音が聞こえてきた。
頭の痛みは続いているかと聞くと、風邪を引いたときのような痛みがあると答える。今までは大きな手で頭をギュッと押し付けられているような痛みだと言っていたが、ここに来て痛みに変化があったようだ。それが薬の副作用なのかどうかはわからないけれども変化があったということはいい方向へと向かう可能性も出てきた。
薬に関しては新しい薬よりも前の薬のほうがいいと言っている。前の薬であるジブレキサは飲むと眠気が起こって、それが嫌だったので飲むのを止めてしまったということもあったのだが、今のインヴェガは眠気が起こりにくく頭がスッキリとしているらしい。それだったなら今の薬のほうが本人の希望通りでもあるので、新しい薬のほうがいいと思うのだが、頭がスッキリしているとそわそわするらしい。もともと妻は常に動き回っている、というか落ち着きのない人なので頭がスッキリしていると動き回りたくなるらしい。しかし閉鎖病棟なので行くことのできる範囲が限られてしまう。だから頭がスッキリしてそわそわしてしまうよりは、眠気があってぼーっとしている状態のほうが楽だというのだ。
なかなか難しい。もう少ししすれば外出も許可されることになるのでそうすれば病院内の敷地だけとなるが、病棟の外にも出ることができる。売店にもよることができるので、そうなれば考えも変わってくるかもしれない。
もっとも、妻の言うそわそわが薬の副作用から来ているものかもしれないという可能性もある。
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