『BEASTARS 9』板垣巴留

冒頭、いきなり衝撃的な場面から始まる。
前巻でアルパカ殺しとの対決をし、結果としてその正体まではわからないままだったのだが、穏やかな学園生活に戻る。そして演劇部の部活動をしながら、その場所がつかの間かもしれないけれどもレゴシにとって居心地のよい場所であることに幸福感を感じている。
で、そのときにちょっと衝撃的な出来事が起こるのだ。そこから繋がって、さらに驚く展開をする。
なんと、ここにきてとうとうアルパカ殺しの犯人が判明するのである。
しかし、前巻で対決した時にレゴシ自身も感じていたとおり、今のレゴシでは犯人と戦っても負けてします。しかしそれでもレゴシは犯人と二人っきりになった時、君が犯人なんだねと言ってしまうのである。
そこに予定外の人物が登場してその場は凌ぐことができるのだが、というのもアルパカ殺しの犯人もアルパカに対する憎悪から殺したわけではなくこの世界でいう食殺だったからで、犯人にとっても憎悪からの殺しというのは必ずしも望んではいない。
アルパカ殺しの犯人を知っているのはレゴシともうひとり。アルパカ殺しの犯人は自分の犯行が明らかにされるかもしれないという心配で眠れない呪いにかけられることととなる。
一方でこの世界の闇の部分に自ら入っていったルイとレゴシとの会合も叶うこととなるのだが、この先はおそらくBEASTARSという存在に焦点があたっていくのだろう。

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