きれいに終わったなあ。
基本的には学校で海洋生物を飼育する女子高生と彼女にいろいろな知識を教える教師の物語で、お勉強系の漫画なのだが、表紙の絵を見ればわかるとおり、タイトルにある飼育と少女の言葉には二つの意味がある。海洋生物を飼育する少女は同時に教師によって飼育される少女でもあるのだ。いやはやなんとも不穏な物語なんだけれども、実際に読んでみるとそれほど不穏な雰囲気が感じられないのは主人公の女子高生が天然ボケな性格でところどころで笑いがあるからだろう。さらにいえば飼育される海洋生物も一般的な生物ではなくマイナーな生物がほとんどなんだけれど「すごいバイブスを持つ生物」「壁ドンされる生物」「ヘッドロックする生物」などなど、どんな生物なのか気になるものばかりだ。
この巻で最終巻ということで今までわずかばかりしか描かれてこなかった、もう一つのほうの飼育のほうにいよいよ焦点があたる。
そう、主人公は自分が飼育されていたことに気がつくのだ。
そして二人の奇妙な関係も終わりが訪れるのだが、これが最初に書いたとおりきれいに終わるのだ。
もう少し続いてもいいのにと思うのだが、それだと単なる勉強漫画になってしまうので、このあたりでおわらせるのが一番いいのだろう。
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