主人公の高校生活も順調に進んでいく。
同級生の男の子、志摩くんとの仲も順調だ。もっとも順調だといってもそこにまだ恋愛感情は存在しない。あくまで友達の関係でそれはやはり主人公の天然さからくるのか、いや、志摩くんのほうもどこか天上の人っぽさがあるので双方の性格からなんだろうけれども、そういう関係はなんだかすごく新鮮に感じられる。このままこういう関係が続いていってくれるとおもしろいなあと思うけれどもそこはまあ作者次第なのでどうなるのかはわからない。
この漫画の面白さがどこにあるんだろうと読みながら考えてしまうんだけれども、主人公の天然さというか世間ずれしていないところというか、多分それは年齢的には高校生なんだけれども精神年齢的には小学生に近くて、このギャップからくる不安定さの部分にあるんじゃないかと思う。だから主人公にはあまり成長してもらいたくはないけれども、一方で彼女の成長の様子を見てみたいという気持ちもある。
今回ハッとしたのは、主人公の友達が、「わたしがムカつく奴の名前をふたつ覚えている間に岩倉さんは親切にしてくれた人の名前をひとつ覚えるんだろう。」と気がつく場面だ。これがそのまま主人公である岩倉さんそのものなのだ。
主人公の学生生活が中心となってしまったので今回は主人公のおばさんが間接的にしか登場しないのがちょっと不満なんだけれども、次の巻ではちょっとは登場してくれるかなあ。
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