変わったものと変わらないもの

小説でも漫画でもそうだけどメジャーな作家よりもマイナーな作家を好んで買う事が多い。なぜかといえばそういう作家の方が僕好みの話を書いてくれるからだ。
で、音楽に関してもそういう傾向があって、メジャーな歌手やグループよりもマイナーは歌手やグループの音楽のほうに惹かれる傾向がある。
janey streetのデビュー・アルバム『Heroes Angels & Friends』を手にとったのはそういうことだったからかもしれないがたぶん、一目惚れしただけだと思う。
なにしろインターネットなど無かった時代。地方に住む僕の情報源はFMラジオとFMラジオをエアチェックするために買っていたFM番組の雑誌とそして友人だけだった。友人でさえ僕と同じ程度の情報手段しかなかったので、頼みの綱はFM放送だけだった。ラジオで流れた曲を聞いて買ったのかそれともFM雑誌には毎回、アルバムの新譜のレビューが載っていたのでそのレビューを見て買うことにしたのかどちらだったのかはもう記憶にない。
レコードプレーヤーもないのでどんな曲が収録されていたのか確認することもできないが、それでもタイトルを見れば頭の中にjaney streetの声が流れてくる。
正統派のアメリカンポップスというか、名前の通り、どこかの道端で流れてくる心地よい音楽。
それにしてもトム・ペティといいjaney streetといい、僕はこういう声が好きなんだなあと思う。
二作目のアルバムが出たのかどうかはわからない。そもそも日本で売れたかというと売れなかったと思う。ネットで検索しても昔は日本でも彼女のアルバムに言及したサイトが少しはあったのだが今はさっぱり見つからない。
でも彼女自身は今でも歌を歌っていてアルバムも出している。
youtubeで見た彼女の歌声は昔よりも落ち着いてなによりも昔より恰幅の良くなった彼女だけれどもストリートを歩きながら歌う彼女の歌はデビュー作とまったく変わらない。
姿は変わったかもしれないけれどもハートは変わっていない。
僕はどうだろうか。

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