数十光年離れた惑星に有人探査線を送り込むことができるようになった未来。民間の宇宙船造船所もあり、主人公は小さな造船所で技師として働いている。
彼の父親は15年前に人類が生存可能と思われる惑星の有人探査線のパイロットとして宇宙に飛び立ちそして消息不明となった。
父親の消息を追うために主人公は宇宙船の技師となり、そして父親の乗った宇宙船のデータを解析し何が起こったのか解明しようとしている。
そんなあるとき、デブリとして回収された1隻の作業船が主人公の造船所に持ち込まれる。その作業船は15年前に消息不明となった父親の宇宙船に搭載されたものだった。
そして作業船の中にいたのは一人の少女だった。
というところから物語は始まる。
SFとしてみれば突っ込みたいところはいくつかある。……のだが、まだ物語は始まったばかりだ。疑問に思う部分はこの先、描かれていく可能性はある。しかし、仮にそれが描かれないままだったとして、こまかいところはいいんじゃないかと思わせるだけの魅力がこの物語には詰まっている。
民間の小さな造船所が宇宙船を作ってそしてそれを打ち上げる。
それだけでもうワクワクさせられるし、今の時点でそれだけのポテンシャルを持ち合わせている。
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