『STAR WARS ジャーニー・トゥ・最後のジェダイ ルーク・スカイウォーカーの都市伝説』ケン・リュウ

映画『スター・ウォーズ』シリーズも番外編とかいろいろと作られたりしたけれども、ルーカスによって予告されていた9作目が完成して本編も完結した。
といってもまだ最終作は観ていないのだけれども、個人的には一番最初に公開されたエピソード4を観たときの興奮もすでになく、というのも旧3部作は3年おきに順調に公開されたけれども続く3部作はそれから16年も待たなければいけなかったし、で、こちらも順調に3作目まで作られたけれども、そこで6部作で終わりだなんて言われたものだから、そこから7作目が作られても、もう熱も冷めてしまってしまっていた。
それはさておいて映画のほうは9本つくられるまでに40年以上もいろいろとあったけれども、小説のほうはその間にいろいろと書かれていて、こちらは興味なかったので読むことはなかったけれども、ケン・リュウが書いた一作があるということで興味が出た。
電子書籍化されていたので早速読み始めてみたのだが、いやはやこれがなんとも人を喰ったような話だった。そもそもタイトルにあるように都市伝説化したルーク・スカイウォーカーに関して、ルークに関わった、あるいはルークのことをよく知っているという人物が自分の知っているルークの物語を語るという展開だ。
そしてケン・リュウはそこにさまざまな技法を持ち込む。
最初のエピソードなんかは映画のエピソード4の真実の話という内容なのだが、これがギャグになっている。よくもまあここまでふざけまくったものだとニヤニヤするのだが、その一方でシリアスな話もある。しかしエピソード6の真実を語った話では語り手がなんと蚤だったりして、蚤の視点で見たハン・ソロ奪還のエピソードが面白おかしく語られる。
それでいてラストはきっちりまとめ上げていて、一回しか使えない反則技でもあるけれども楽しませてくれました。

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