『地上最後の刑事』ベン・H・ウィンタース

半年後に小惑星が地球に衝突する。
回避する手段はない。
そしてその結果、人類は滅亡するかもしれない。もちろん衝突した側の反対側にいれば助かるかもしれないが、地球の気候は大幅に変動するし文明も維持することは困難で、仮に衝突の瞬間を生き延びたとしてもその後、生き延び続けることができるのかといえば難しそうだ。
そんな中、自殺する人は増加し、警察官の仕事もその自殺者の対応に追われる。しかし警察官も同じ人間である。半年後に生きていることができるかどうかわからない状態で警察官としての仕事をするのか、それとも職を辞して、その日まで後悔しない日々を送ることにするのかは人それぞれだ。
主人公は警察官になって一年ほどしか経っていないにもかかわらず、刑事の人数が減ってしまったため、憧れの刑事として働く事になった新米刑事。
あるとき、ファーストフード店のトイレで首をつって死んだ男の担当をさせられることになる。あきらかに自殺者で、規定にそって淡々と自殺者として処理する予定だったのだが、首を吊るために使っていたベルトだけが高級品であったために自殺ではないかも知れないと考えて殺人事件として捜査することとなる。
半年後には人類は滅亡してしまうかも知れないという状況で犯人を見つける意味があるのかという問題もあるのだが、あくまで主人公は警察官として職務を全うしようとする。
しかし捜査を続けていっても見つかるのは自殺と考えたほうがよいという事柄ばかりで、読む方も、やっぱり自殺なんじゃないかと思ってしまう。
警察仲間からの協力もあまり得ることのできない状況で孤軍奮闘するわけなのだが、読みながら、自分だったらどうするだろうと考えてしまう。
仮に、半年後に人類が滅亡してしまうかもしれないという事になったとしたら、僕はどういう行動をとるのだろうか。

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